市況概況
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日経平均 | 9492.21円 | ▼62.83円 |
売買高 | 16億6641万株 | − |
売買代金 | 1兆1096億1900万円 | − |
値上がり銘柄 | 179銘柄 | − |
値下がり銘柄 | 1413銘柄 | − |
騰落レシオ | 81.18% | ▼4.84% |
日経平均
週末の米雇用統計や中国の利上げなどを懸念して手仕舞い売りに押される
米国市場はまちまちとなり為替も落ち着いていたことや昨日の大幅下落の反動から買い先行となりました。ただ、寄り付きの買いが一巡となった後は内閣不信任案否決からの混乱を嫌気するように手仕舞い売りが嵩み軟調となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が買い越しと伝えられたこともあり、むきになって売り叩くような動きもなく、週末の手仕舞い売りや買い戻しで指数は方向感に乏しい展開となりました。
後場に入ってからも週末と言うことで積極的に買い上がる動きもなく、値ごろ感からの買い戻しは見られるものの冴えない展開が続きました。米雇用統計の発表が気になることや、中国の金融引き締めも懸念され、また原子力発電所事故も週末に何が出て来るかわからないと言うことで持高を減らすあるいはヘッジ売りをする向きも多かったのだと思います。6月に入ってからは持高調整の買い戻しが一巡となった感もあり、買い手不在と言う感じでした。
小型銘柄も見切り売りに押されて軟調となるもの多くみられました。個別の材料で値動きの良さから買われていたものも多く、いったん動きが止まると手仕舞い売りも嵩むようです。東証マザーズ指数や日経ジャスダック平均は軟調、ジャスダックTOP20は利益確定売りもあって大幅安となりました。先物はまとまった売り買いはほとんどみられず、指数に方向感を与えるようなこともありませんでした。引き続き目先筋の小掬い商いが主体で目先の動きに振らされるばかりで方向感はみられませんでした。
いろいろな懸念材料を抱えた週末と言うことで手仕舞い売りやヘッジ売りに押されて軟調となりました。先週までは持高調整の買い戻しなども見られて週末でも堅調となることも多かったのですが月が変わってからぱたりと買い戻しを急ぐような動きはなくなり、冴えない雰囲気になっています。また、政局の混乱で先行きに対する方向を見極め難く、どうしても目先の米国の経済指標や中国の動向、そして為替動向など目先の反応しやすいものに反応してしまうと言うことなのでしょう。ただ、いずれは大震災からの復興を買う動きや原子力発電所事故からの電力関連、つまりは原子力を除いた「スマートグリッド(次世代送電網)」でメリットのある銘柄などが買われることになるのでしょう。
テクニカル分析
日経平均
雲に絡みながら方向感のない展開となっています。雲のねじれの日柄であり、RSIやストキャスティックスも今一つ方向感に乏しいのでここから「動いた方に動く」ことになるのだと思います。週明けの動きで当面の方向が決まりそうです。
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