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第49鉄 マルーン色の電車旅――阪急電車と能勢電鉄で行く妙見山杉山淳一の+R Style(5/6 ページ)

現在公開中の映画『阪急電車』も話題。阪急電車といえば、独特のカラーリングが特徴だ。今回は阪急電車、能勢電鉄、ケーブルカー、リフトを乗り継いで「能勢の妙見さん」へ、半日の旅へ出かけよう。

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 ケーブル山上駅からリフトへの道は急な上り坂。どうしてもう少し線路を延ばしてくれなかったか……。帰りは下りだと自分を励まして上っていく。リフト乗り場付近は広場があって、休憩所や「妙見の水」を汲む場所がある。

 実はここに鉄道ファンのお楽しみ「シグナス森林鉄道」があって、今日の楽しみのひとつだった。ところが平日運休でがっかり。いつか休日に再訪しよう。休日といえば、妙見口駅付近に個人運営の庭園鉄道もあるそうだ。

 妙見リフトは600mで、高低差は88m。距離はケーブルカーと同じだが、速度は約半分なので所要時間が長い。ここも桜やアジサイ、コスモスが植えられて、それぞれの花の季節は大勢の観光客が訪れるそうだ。今日は花こそ少ないけれど新緑たっぷり。酸素のシャワーをたっぷり浴びた。暖かな日差し、吹き抜ける風が心地よい。早起きだったこともあって、居眠りしそうになった。イスではなく、ハンモックを吊して5往復くらいさせてくれないかな。


シグナス森林鉄道は平日運休。ラックレール区間もある本格派

リフトで深緑のトンネルを行く。緑の木々はすべて桜とのこと

妙見山眞如寺と能勢頼次

 リフトの終点から徒歩数分で妙見山の鳥居をくぐる。妙見山眞如寺は日蓮宗のお寺だが鳥居がある。これは歴史のあるお寺に見られる神仏習合のかたちで、仏様も"渡来の神様"として祭ったことによる。明治政府が1868年に神仏分離令を出したため、妙見山は寺院として再定義されたという。


妙見山の入り口。鳥居は神仏習合の名残

能勢頼次公の像。逆境からチャンスをつかんだヒーローだ

妙見山眞如寺。趣のある山寺

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