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コラム

部長と課長の確執――部下が取るべき手段は?吉田典史の時事日想(3/3 ページ)

権限と責任があいまいな職場は少なくないが、こうした組織にはどんな問題が潜んでいるのだろうか。今回は筆者の経験を元に、解決策を考えたい。

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月に数回は皆で話し合う「場」を

 この記事を書くにあたり、そこの社員に聞くと、課長は異動になったようだ。部長が追い出したという。職場の空気はそのときほどひどくはなく、話し合う「場」は今もあるようだ。部長は今も仕切らないと気がすまないとも聞いた。

 この経験から、職場には月に数回は皆で話し合う「場」を設けることを私は勧めたい。それで社員の対立は完全には解決できないが、向かい合う習慣を設け、それを文化にしていくことで歯止めが利くようになる。それぞれの思いや言い分はあるだろうが、意識は極力1つにした方がいい。だが、皆が個人事業主のようになっている職場ではそれが難しい。根回しをしたうえで提案しないと、いじめを受ける可能性がある。

 振り返ると、職務の範囲や権限と責任があいまいな職場で生きていくのは、私には耐えられなかったのだろう。読者はあいまいな職場で納得感のある仕事ができているだろうか。

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