ニュース
フランス現代美術のエッジを見る「フレンチ・ウィンドウ」(4/4 ページ)
東京・六本木の森美術館で開催中。これはフランスのアートコレクター団体ADIAFが主宰するマルセル・デュシャン賞10周年を記念して開催されているもの。あまたあるアート関係の賞の中でも、コレクターの視点で選ばれる賞というのは類を見ない。
また、MAMプロジェクトも必見。田口行弘というベルリン在住のアーティストがフィーチャーされている。彼の作品の特徴は、建設業的アニメーションとでも言おうか、森美術館で展示を行う際に木材などを使って立て込みの部屋がどんどん作られているのだが、その作業の進行過程をすべてコマ撮りで撮影し、途中に脚色を含め、最終的に1つのアニメーション作品に仕立て上げているのだ。
コマ撮りアニメというと、部屋で小さなセットを組んで箱庭的世界観を楽しむのも愉悦の1つであると考えられているが、そんなのは田口氏の思考に当てはまらない。ほかのプロジェクトの映像もあるのだが、たくさんの畳が大阪の町を練り歩くアニメーションだったり、とにかくすべてがダイナミックでおもろいので、実際見に行ってほしい。どちらも8月28日まで。
「フレンチ・ウィンドウ展:デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線」
開催中〜2011年8月28日(日)
森美術館 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階
Open.10:00〜22:00(月・水〜日)10:00〜17:00(火)入館は閉館時間の30分前まで、会期中無休、一般1500円
お問い合わせ:tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
関連記事
関連リンク
Copyright (C) 1997-2014 Excite Japan Co.,Ltd. All Rights Reserved.