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コラム

買うべきか、待つべきか――増税で変わる住宅購入事情あなたはどうする? 住まいの選び方(3/3 ページ)

「消費税が増税される前に、家を買わなければ」と思っている人もいるだろう。1997年、消費税が3%から5%にアップしたとき、いわゆる“駆け込み需要”はあったのだろうか。歴史を振り返りながら今後の動向を占った。

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 このように、2012年に増える需要に対して十分な供給が間に合わないため、住宅購入者も満足できる住宅選びをすることができない。消費税の増税というと住宅購入の総価格が上がるリスクを先に考えがちである。消費税が5%から10%に上がった場合、3000万円の物件なら消費税分が150万円値上がりすることになる。

 この金額は住宅における水回り一式の金額に相当する。マンションで言うなら8階を選ぶのと12階を選ぶ違い位の価格差である。これを高いと感じるか、低いと感じるかはそれぞれの価値観による。しかし価格面だけでなく、駆け込み需要が発生することで、「ベストな住宅選びができない」というリスクも考えるべきである。

 ただ先ほどもお伝えしたように、2013年に増税が実施されるとしても駆け込み需要が起きるのは2012年からの可能性が高い。6月に増税の決定が発表されても、すぐに駆け込み需要は発生しないだろう。住宅の購入を検討している読者は、やみくもに焦る必要はなく、まず正しい現状把握や住宅購入の知識獲得に努めることから始めていただければと思う。

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