震災後、増えつつある“東北募集枠”
東日本大震災の発生以降、企業の採用活動にどのような変化が起きているのだろうか。採用活動に携わっている人に、会社として東北募集枠を設けていますかと聞いたところ「現在、設けている」のは5.5%だった。イーキャリア調べ。
東日本大震災の発生以降、企業の採用活動にどのような変化が起きているのだろうか。採用活動に携わっている人に、会社として東北募集枠を設けていますかと聞いたところ「現在、設けている」が5.5%、「設ける方向で検討中」が6.0%、「設けたい」が16.3%であることが、イーキャリアの調査で分かった。一方「現在設けていないし、設けるつもりはない」(72.3%)は7割を超えた。
採用活動が「積極的である」とした人で、東北募集枠を「現在、設けている」と回答したのは13.9%。また「設ける方向で検討中」は12.9%、「設けたい」は25.7%と、東北在住の人を積極的に採用する姿勢がうかがえた。
1人当たりの採用予算額
人員の過不足について、どのように感じている人が多いのだろうか。「不足している(やや不足を含む)」と答えたのは32.5%に対し、「過剰である(やや過剰を含む)」は10.0%。昨年行った調査と比べ、「不足している」は3.1ポイント低く、「過剰である」は3.1ポイント高くなった。
ポジション別で「不足している」の回答をみると、「第二新卒クラス」が34.0%、「一般クラス」が32.5%、「マネージャークラス」が37.3%、「エグゼクティブクラス」が26.3%という結果に。
1人当たりの採用予算額を聞いてみると、平均72万5600円。2009年の47万5000円、2010年の64万9700円よりも高く、3年連続で増加した。
インターネットによる調査で、採用活動に携わっているビジネスパーソン400人が回答した。調査期間は6月3日から6日まで。
関連記事
- 大企業の正社員、3割は会社を辞める
東日本大震災の発生以降、「今後どのように働いていけばいいのか」と考えるビジネスパーソンも多いのでは。ポスト大震災の働き方について、人気ブロガーのちきりんさんと人事コンサルタントの城繁幸さんが語り合った。 - 「私も、被ばくした」――蓮池透が語る、原発労働の実態(前編)
北朝鮮による拉致問題で、メディアの前にたびたび登場した蓮池透さん。しかし彼が東京電力で、しかも福島第1原発で働いていたことを知っている人は少ないだろう。今回の大惨事を、蓮池さんはどのように見ているのか。前後編でお送りする。 - ここでは働きたくないなあ……と大学生が思う業界
あなたはどこの業界で働きたいですか? 2011年3月卒業予定の大学生に聞いたところ「商社」がトップ、次いで「銀行」「食品」と続いた。日経HR調べ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.