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コラム

なぜ会社員は“クビ宣告”を跳ね返せないのか吉田典史の時事日想(5/5 ページ)

上司から「辞めるように」と言われた――。こうした事態に陥ったとき、どのような対応をとればいいのだろうか。会社に残ることはさほど難しくないが、その後は“イバラの道”が待っているようだ。

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 (3)の「不祥事を起こしたり、著しく能力が低いとき」で大切なことは、不祥事の中身やその程度である。能力が低い場合も、その程度や損害の状況、さらには採用にさかのぼり、入社以降の配属や上司たちの指導力などを総合的にとらえたうえで結論を出すべきだろう。ただ単に「能力が低い」という理由では、正社員を辞めさせられないのだ。

 ここまで見てくると、会社員にとって「辞める、辞めない」というトラブルに巻き込まれることが、相当に不利になることが想像できるだろう。政治家にとってはもしかすると、話題を呼ぶなど多少のメリットがあるのかもしれない。しかし、会社員には百害あって一利なしでしかない。

 ここで問いたい。あなたは、上司から「辞めろ」と言われたらどうするか。

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