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タフなクルマ――SLRマクラーレンロードスター岡崎宏司のクルマ DE トリップ(2/3 ページ)

2007年に登場したSLRマクラーレンロードスターは、ハンパな気持では付き合えない「タフなクルマ」だ。助手席に女性は招かない方がいい……。

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 エンジンはAMGがSLR用に専用にチューニングしたもので、5.5リットルのV8にスーパーチャージャーを組み込み、460キロワット(626馬力)/780ニュートンメートルという、途方もないパワー/トルクを引き出しています。

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エンジンはフロントアクスルの後方、ほとんどコクピットに潜り込むような位置に搭載されています。文字どおりのフロントミッドシップです

 トランスミッションは5速ATですが、静止状態から時速100キロまでは3.8秒で走り切り、実に時速332キロ(ロードスター)の最高速度に達します。

 ロードスターの日本での価格は7000万円。なにもかもが「規格外」のスーパースポーツカーだったということです。

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コクピットには、外観ほど驚かされるようなところはありません

 静かにたたずんでいるだけでも大迫力ですが、V8に火を入れると、当然迫力はさらに高まります。

 アイドルは600rpm辺りと低い回転で回りますが、エンジンマウントが走り方向のタイトなセッティングのためでしょう、その鼓動/振動は、かなりダイレクトに伝わってきますし、高周波系も混じった腹に響くような重低音がコクピットを満たします。

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速度計は時速360キロまで刻まれていますが、最高速度が332キロ(クーペは334キロ)というのですから、こけおどしでも何でもありません

 コンフォートはほとんど無視した、タフでスパルタンなしつけであることが、もうこの段階で分かります。よほどのクルマ好きでもない限り、助手席に女性は招かない方がいい……僕の結論です。

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