デートか残業か――新入社員はどうする?
デートの約束をしているのに残業を命じられた――。こんなとき、新入社員はどうするのだろうか。この春就職した新入社員に聞いたところ、プライベートよりも仕事を優先する意向がうかがえた。日本生産性本部と日本経済青年協議会調べ。
デートの約束があったとき、残業を命じられたら、あなたはどうしますか? この春就職した新入社員に聞いたところ「デートをやめて仕事をする」と答えた人は87.0%に対し、「断ってデートをする」は12.5%であることが、日本生産性本部と日本経済青年協議会の調査で分かった。
男女別にみると「デートをやめて仕事をする」と答えた男性84.0%に対し、女性は90.8%と女性のほうがやや上回った。経年変化をみると、仕事優先の回答が増加傾向にあり、プライベート優先の回答が減少している(関連記事)。
「定年まで勤めたい」が過去最高
「いずれリストラされるのではないか」と考えている新入社員はどのくらいいるのだろうか。「リストラされるのではないかと不安だ」とする人は前年の41.0%から37.4%に減少。また「いずれ会社が倒産するのではないかと不安だ」も26.4%から21.4%に減少している。「震災後の経済の先行きに対する不透明感が広がっているのにもかかわらず、ここ数年の中で比較すれば、新入社員たちはわずかであるが楽観的になっているように思える」(日本生産性本部)
その一方で「この会社でずっと働きたいと思う」と答えたのは33.5%と過去最高となった。また「状況次第で変わる」としたのは30.6%と過去最低に。この結果について、日本生産性本部は「必ずしも震災の影響だけではないだろうが、震災による失業などが報道される中、雇用の不安、安心に対する関心が高まっているのだろう」と分析した。
調査票による調査で、この春就職した新入社員2154人が回答した。調査期間は3月14日から4月30日まで。
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