あなたがよく見るマンガ・アニメはどこの国のものが多いですか? アジアの10都市で聞いたところ、日本のコンテンツが圧倒的に多いことが、博報堂の調査で分かった。特に台北(61.0%)、「香港」(48.3%)では、欧米や韓国のコンテンツを寄せ付けない結果に。
日本のマンガ・アニメはアジアでかなり浸透している結果となったが、ドラマについては苦戦しているようだ。日本、韓国、欧米、どのタイプのドラマが好きですかという質問に対し、台北と香港以外の都市では、日本よりも韓国ドラマ方が人気があることが明らかに。特にホーチミンシティ、バンコク、メトロ・マニラなどのASEAN都市での日韓の差は20ポイント以上あった。
この結果について、博報堂は「『マンガ・アニメ』は日本が今なおアジア全体で強い影響力を持っていることが分かった。中でも台北と香港では『マンガ・アニメ』に加えて『ドラマ』や『メイク・ファッション』などでも日本コンテンツの影響力が強いことが明らかに。一方で『ドラマ』は韓国と欧米コンテンツが強く、『映画』と『音楽』は欧米コンテンツが強いという図式も見えてきた」と分析した。
アジア10都市(台北、香港、メトロ・マニラ、バンコク、上海、ジャカルタ、シンガポール、ホーチミンシティ、クアラルンプール、ムンバイ)の男女6591人が回答した。調査時期は2010年5〜8月。
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