「自分の結婚式は素敵だった」――女性より男性の方が高比率
時代とともにその形も変わってきた結婚式。一般に「結婚式は花嫁のもの」とも言われているが、自分の結婚式に対して「素敵だった」と思う割合は男性の方が高いようだ。リクルート ブライダル総研調べ。
かつては神社や自宅などで行っていた結婚式。戦後、高度経済成長期を経て、ホテルや結婚式場などでの挙式も一般的になってきた。結婚式を行った年代によって、そのイメージはどのように異なっているのだろうか。
リクルートのブライダル総研の調査によると、20〜60代の既婚者に「自分の結婚式のイメージ」を聞いたところ、「素敵だった」の項目に対して「当てはまる(非常にあてはまる+ややあてはまる)」と答えた人は68.8%と、3人に2人以上となっていた。
「当てはまる」と答えた割合は女性(65.4%)より男性(72.3%)の方が高く、年代別では若い人ほど高くなる傾向にあった(60代56.8%、50代55.8%、40代72.6%、30代75.1%、20代88.7%)。ブライダル総研では「『結婚式は花嫁のもの』と言われている中、実は男性のほうが素敵だと思うのは男性は“女性のために”結婚式をしていると思うからかもしれない」とコメントしている。
「厳かな」「落ち着いた」雰囲気から「楽しい」「気軽な」雰囲気に
そのほかにも結婚式のイメージを尋ねると、いくつかの項目では結婚した年代によって回答の傾向が異なっていた。
最近になるほど高くなっていたのは「楽しい・明るい」(1960年代54.4%、2000年代85.9%)や「気軽な・カジュアルな」(1960年代26.3%、2000年代59.5%)。一方、昔にさかのぼるほど高くなっていたのは「厳(おごそ)かな」(1960年代61.4%、2000年代29.4%)や「落ち着いた」(1960年代63.2%、2000年代41.7%)だった。
また、近年ではハウスウエディングなどの手作りの結婚式も目立つようになってきたからか、特に2000年代に挙式した人では「オリジナルな」「驚きや心にしみる感動があった」の割合が高くなっていた。
インターネットによる調査で、対象は首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)、東海(愛知県、岐阜県、三重県)、関西(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県)在住で、「既婚者かつ本人初婚」および「離婚経験のある独身者かつ結婚経験1回」の20〜60代の男女1200人。調査期間は3月24日から3月29日。
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