コラム
地震に強い家、地震に弱い家を見分ける方法:あなたはどうする? 住まいの選び方(3/3 ページ)
東日本大震災の発生を受け、「自分が住んでいる家は大丈夫だろうか」と心配になった人も多いはず。そこで地震に強い家、地震に弱い家を簡単に見分けられる方法を紹介しよう。
もう1つは、壁のバランスである。
横軸(X軸)と縦軸(Y軸)における壁と開口部のバランスによって耐震性が変わってくる。図はあくまで単純化した事例だが、図のように壁と開口部の配置が近いほど耐震性が高まり、逆に壁と開口部のバランスがズレているほど耐震性は低くなる。
住宅の構造について正しい知識をインプットする
「さらに詳しい情報を知りたい」「自分の家の耐震性を調べたい」という読者はぜひ地元の信頼できる住宅・リフォーム会社にお問い合せいただければと思う。
ちなみに日本の平均住宅寿命は26年で、英国が75年、米国が44年。諸外国と比べると、日本の平均住宅寿命はかなり短い。その理由として、日本の気候や地震、ローコスト住宅の台頭、日本人の価値観など諸説あるが、住宅のメンテナンスについて知識が少なく、また意識も薄いことが要因の1つと考えている。
住宅は「一生のうちもっとも高い買い物」であり、もっと住宅に関する知識を深めても良いのではないだろうか。ぜひ住宅の構造を知り、耐震をはじめとしたメンテナンスにも意識を高めていただければ幸いだ。
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