Tポイントを使って、寄付するのはいかが?
「ポイントカードを使って、被災地の人に寄付がしたい。できれば子どもの役に立つような」という人もいるのでは。そんな人にピッタリなプロジェクトが、「Tカード提示で被災地に児童館を。」。Tポイントを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブの取り組みを紹介しよう。
東日本大震災が発生し、4カ月が経過した。「寄付をしたいけど、できれば子どもたちに……」「今、あまりお金を持っていないけれど、ポイントが貯まっている。それを使えないかなあ」と考えている人もいるだろう。そんな人にピッタリなのが、ポイントを使った寄付だ。
共通ポイントサービス「Tポイント」による寄付で、被災地の児童館建設を支援するプロジェクトがスタートしている。プロジェクト名は「Tカード提示で被災地に児童館を。」。Tポイントを運営しているカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と、提携企業70社が実施している。
宮城県南三陸町に児童館
Tカードを使って、どのようにすれば寄付することができるのだろうか。まずTポイント提携店でTカードを提示する。7月31日までに獲得したポイント総数の1%分について、CCCが1ポイント=1円換算で寄付金として拠出する。このほかプロジェクトのWebサイトで支援を申し込むと、今年度末まで貯めたポイントを寄付することができる(1ポイント=1円)。
児童館を建設することにあたり、CCCは4月下旬に被災地の宮城県南三陸町を訪問し、町長や商工会の人たちと話を交わした。そのとき、町にあった児童館の役割をもっていた施設が津波で流されたことを知る。「仮設住宅や避難所では、子どもたちが大声を出したり、本気で遊んだりすることが難しく、『子どもたちの集まれる場』や『笑顔で遊べる場』がとても少なくなっている。また子どもの親も、仕事や家の片づけを行うためには、子どもを預けられる場所が必要であることが分かった。こうした背景があり、仮設の児童館を建設することを決めた」(CCC)という。
児童館の建設は7月下旬から始まり、8月下旬には完成する予定。場所は志津川小学校の敷地内で、広さは26坪ほど。児童館の中には机や椅子、絵本のほかに、DVDが上映できるプロジェクターなども提供する。また秋ごろに、2つめの児童館の建設を予定しているという。
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