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FXはギャンブルじゃないの? そんなイメージがついたワケ南はるなのFXのヒミツ(2/3 ページ)

「FX(外国為替証拠金取引)」と聞いて、「ギャンブルじゃないの?」「なんだか怖いなあ」といったイメージを持つ人もいるでしょう。なぜFXにこうした投機的なイメージがついたのでしょうか? その理由を探ってみました。

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FX安全性強化への取り組み

 金融庁は、過度の投機的な取引を抑制して個人投資家の保護を図るためにさまざまな法整備を実施してきました。個人のFX取引のレバレッジについては、2010年8月に上限が50倍までと決められ、それ以上のレバレッジをかけた取引はできなくなりました。さらに今年の8月からは上限を25倍まで引き下げることで、安全性をより強化する方針です。

 レバレッジに関する規制以外にも、個人投資家を保護するために実施された施策があります。2010年2月には、顧客から預かった資金(証拠金)は全額を金銭信託することが義務付けられました。これにより、FX会社は顧客の資産を自己の資産とは分別管理し、信託銀行などに金銭信託することになりました。万一、FX会社が経営破たんした場合でも、顧客が預けた証拠金は全額保護されます。一般の外貨預金が、現在も預金保護の対象外であることを考えれば画期的なことですね。

 また、同時期に「ロスカットルール」の整備・遵守が義務化されました。ロスカットとは、FX取引によって資金(証拠金)が一定の水準まで減少した場合に、強制的に建玉(保有している通貨)を決済することによって、資金の全額を失うリスクを避けるために設けられた機能です。ロスカットルールは、義務化以前にも各社で独自に実施されていましたが、法改正によって、どのFX会社にも標準装備されることになったわけです。

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