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どうすればいいのか? 年収300万円時代がやって来る城繁幸×赤木智弘「低年収時代よ、こんにちは」(1)(2/6 ページ)

景気低迷などの影響を受け、会社員の給料が下がり続けている。低年収時代に会社員はどのように生きていけばいいのだろうか。この問題について、人事コンサルタントの城繁幸さんとフリーライターの赤木智弘さんが語り合った。

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赤木智弘さん

赤木:ネットの世界のように個人と個人をつなぐ機能が必要なのではないでしょうか。TwitterやFacebookなどを見ていても、ネット上のつながりというのは身分や立場というのが関係なかったりする。例えば、当たり前のようにニートと正社員が交流しています。

 しかしリアルの世界ではサラリーマンはサラリーマンと接する時間が多い。もちろんそれだけではありませんが、自分とよく似た環境の人とコミュニケーションをしている。社会的弱者と接することなんてほとんどありません。

 正社員は「フリーターなんてやってる奴はいいかげんだ」と思っていたりする。一方のフリーターは卑屈になり、「サラリーマンは嫌いだ」と感じていたりする。両者のコミュニケーションはなかなか成立しませんが、ネット上だとこうした関係にはなりにくい。

 ただネットが好きな人であればいいのですが、ネット嫌いな人もたくさんいます。そうした人は地元で草野球をしたり、となる。そこで働く人に対して、労働時間の短縮が必要になってくる。時間がなければ人とのコミュニケーションはなかなか成立しませんから。

 年収が下がっても、そのぶん時間が確保できればいいんですよ。しかし現実は年収は下がり続け、逆に働く時間は増えている。労働時間は減らさないといけません。

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