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どうすればいいのか? 年収300万円時代がやって来る城繁幸×赤木智弘「低年収時代よ、こんにちは」(1)(4/6 ページ)

景気低迷などの影響を受け、会社員の給料が下がり続けている。低年収時代に会社員はどのように生きていけばいいのだろうか。この問題について、人事コンサルタントの城繁幸さんとフリーライターの赤木智弘さんが語り合った。

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税率一律10%は、フリーターに有利

城:つまりサラリーマンが、フリーターに近い生き方になるわけですよ。

赤木:フリーター的な労働でも、生活が成り立つだけの給料があればいいと思う。年収150万円であっても、そこに社会保障の下支えがきちんとあれば大きな問題にはならないでしょう。

 しかもフリーター的労働というのは、欠かせない労働でもあるんですよ。例えば、あるコンビニは自販機だけの店舗を実験的に造りました。しかしそれは「成功した」と言えません。むしろコンビニでは「非正規の労働者が必要なんだ」ということが分かりました。そうした必要な労働をしている人に対し、十分な給料を与えず、苦しい生活を余儀なくさせていることが問題ですね。

城:正社員と非正規社員との格差をなくすこと。共通で適用できる社会保障を作ることが大切ですよね。

赤木:そうですね。国民健康保険にしても住民税にしても、前年の年収がベースになっています。自分のようなフリーライターでメシを食っていると、税金が乱高下するので大変なんですよ。今年は良くても、来年は税金でもっていかれるので生活するのが……。

城:とてもよく分かりますね(笑)。

赤木:公務員は基本的に給与の安定が保証されているので、困りません。

城:それなのに公務員の労組は「リスクをとっている人と同じ賃金」を要求しているんですよ。これって、おかしいですよね。

赤木:リスクがないんだったら、給与は安くてもいいのに。

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