市況概況
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日経平均 | 8963.72円 | ▼18.22円 |
売買高 | 20億2926万株 | − |
売買代金 | 1兆4326億5600万円 | − |
値上がり銘柄 | 677銘柄 | − |
値下がり銘柄 | 838銘柄 | − |
騰落レシオ | 66.84% | ▼0.89% |
日経平均
米国株が大幅高にも関わらず週末の手仕舞い売りや持ち高調整の売りに押されて軟調
米国株は大幅高となったことから日本市場も買い先行となりました。為替も円安に戻ることはなかったのですが、比較的落ち着いており、先物・オプションSQ(特別清算指数)算出も大過なく買い先行となりました。ただ、外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が相変らず大幅売り越しと伝えられたことや世界的に波乱含みの展開のなかで手仕舞い売りも多く、寄り付きの買いが一巡となったあとは上値の重い展開となり、上値の重さを確認、主力銘柄への持高調整の売りも続いているようで、指数もじりじりと上げ幅縮小となりました。
日銀のETF(上場投資信託)買いも為替の介入もみられないことから後場に入るとますます手仕舞い売りに拍車がかかり、依然として続いている持高調整の売りとあいまって指数を押し下げて軟調となりました。さすがに下値を売り叩くような売り方は少ないのですが、特に何があったというわけでもないのですが、従来からの悪材料を見直すように売られるものや、円高傾向にも関わらず円高の影響が少ないにも関わらず売られたりと、目先の需給要因で売られているものも多かったのではないかと思います。一方で好業績を発表した銘柄や自社株買いなどを発表した銘柄は手詰まり感が強い中でわかり易い材料ということや値動きの良さを好感して買われて大幅高となるものもみられました。
小型銘柄はまちまちとなりました。物色テーマに沿って買われているというよりも値動きの良い銘柄が買われ、冴えない銘柄が手仕舞い売りに押されるというような感じでした。二部株指数と日経ジャスダック平均は堅調、東証マザーズ指数とジャスダックTOP20は軟調となりました。先物もまとまった売り買いはほとんどみられず、指数を大きく方向付けるようなこともなく、散発的にまとまった売り買いがみられ、若干指数を動かす場面もあったのですが、特に指数への影響は大きくはありませんでした。
リスク回避の動きなのか持高調整の売りが出ているようです。円高となっていることで、日本株等は売り易いのかもしれませんが、リスク回避のために円高になっているのでしたら、単にファンド等の手仕舞い売りということなのかもしれません。いずれにしてもここのところの売り方は将来の景気鈍化を織り込むような売り方であり、足元の業績云々で売っているというよりはあくまでも「懸念」だけで売られているか、リスク調整の売りだと思います。つまり、世界的なリスクの拡大がどこかで止まる気配が見られ、その時に景気鈍化が鮮明になっていることがない限り、業績面からどこかで見直されてくるのだと思います。それが来週からかもしれません。
テクニカル分析
日経平均
まだまだ売りが多いというような形です。RSIは底値圏で下げ渋り、ストキャスティックスは底値圏から反発、移動平均や基準線からの乖離もまだ大きいということで、売り急がなければならない雰囲気でもないのですが、まだまだ売りが出ているという感じです。少なくとも底堅さはみられるのだと思われ、底堅さを確認してから値動きが軽くなるということは売りが出尽くしたということになり、案外するすると戻ることもあるかもしれません。
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