3人に2人は「仕事が厳しい」……若手社員の声
「仕事が厳しい」と感じている、若手社員はどのくらいいるのだろうか。入社1年目と2年目の社員に聞いたところ、3人に2人が「厳しいと感じる」と回答した。レジェンダ・コーポレーション調べ。
あなたは仕事が厳しいと感じますか? 2011年4月に入社した新入社員と入社2年目の若手社員に聞いたところ、3人に2人が「厳しいと感じる」(65.1%)と回答していることが、レジェンダ・コーポレーションの調査で分かった。入社年数で比較すると、入社2年目のほうが、仕事が厳しいと感じる割合が3.8ポイント高い結果に。
仕事が厳しいと感じるのは、どんなことだろうか。全体では「自分の知識不足」(63.8%)と答えた人が最も多く、次いで「自分の能力不足」(55.1%)、「仕事の質の追求」(30.2%)、「仕事の多さ」(29.3%)、「仕事の進め方の細かさ」(27.9%)と続いた。入社年数でみると、入社2年目のほうが「仕事の多さ」「勤務時間の長さ」「対人関係」「仕事の進め方の細かさ」と答えた割合が高かった。
直属上司との関係
直属上司との関係について、どのように感じているのだろうか。「信頼して仕事を任せてくれる」と回答したのは70.3%。入社2年目は73.1%と、入社1年目の68.3%を4.8ポイント上回る結果に。しかし「仕事の援助がほしいときに積極的に支援してくれる」(入社2年目69.5%、入社1年目77.9%)、「良い点や改善すべき点をフィードバックしてくれる」(入社2年目65.6%、入社1年目74.8%)はいずれも、入社1年目が2年目を上回った。
この結果について、レジェンダ・コーポレーションは「入社2年目の社員が上司からの支援が不十分であると感じているのは、少々心配な点。2年目と言っても、ようやく1年目の実務が過ぎたばかりの若手で、まだまだ育成の対象。上司・先輩の支援なくしては、順調な成長は厳しいだろう」としている。
インターネットによる調査で、入社1年目と2年目の社員3040人が回答した。調査期間は7月7日から18日まで。
関連記事
- 大企業の正社員、3割は会社を辞める
東日本大震災の発生以降、「今後どのように働いていけばいいのか」と考えるビジネスパーソンも多いのでは。ポスト大震災の働き方について、人気ブロガーのちきりんさんと人事コンサルタントの城繁幸さんが語り合った。 - 35歳になった時に心得ていないと、ヤバイこと
仕事で成果を上げていくためには、「職務遂行能力」と「仕事への意識・考え方」の双方を身に付けることが大事だという筆者。特に仕事への意識は差が付きやすいということだが、それを高めるにはどのようにすればいいのだろうか。 - どうすればいいのか? 年収300万円時代がやって来る
景気低迷などの影響を受け、会社員の給料が下がり続けている。低年収時代に会社員はどのように生きていけばいいのだろうか。この問題について、人事コンサルタントの城繁幸さんとフリーライターの赤木智弘さんが語り合った。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.