コラム
8月、市場の混乱は何を意味していたのか:藤田正美の時事日想(3/3 ページ)
日本だけでなく、世界経済の先行き不透明感が増している。英フィナンシャルタイムズ紙のチーフ経済コメンテーター、マーチン・ウルフ氏は、いまの世界経済をどのように分析しているのか。8月30日付けのコラムの内容を、かいつまんで紹介する。
日本のかじ取りに注目
ウルフ氏は、いま必要なことを政治家がリスクを取ってやれと主張しているわけだ。しかし日本のようにかれこれ15年もデフレ状況から抜け出せない国は、何をすることができるだろうか。どんどん赤字国債を発行するのは恐ろしいし、金利はゼロ金利状態であれば、できることは限られる。
野田首相が財務大臣のときに為替が急激に円高に振れた。これに対して為替介入も行ったが、その効果はなかった。そして財務相の発言もほとんど効かなかった。果たして首相として、この経済状況をどう打開するのか。日本国民はもとより諸外国も「先輩」日本のかじ取りを注目しているはずだ。ただ「期待」というよりも「反面教師」として見ているのかもしれないと言っては言い過ぎだろうか。
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