放射性物質による汚染が、気になる食材は?
政府や自治体が行っている放射性物質検査の結果を信頼している人はどのくらいいるのだろうか。全国の主婦に聞いたところ「信頼している」と答えた人は34.7%に対し、「信頼していない」が28.8%だった。パルシステム調べ。
放射性物質による汚染を気にしている食材は? 全国の主婦に聞いたところ「野菜(葉物)」(51.6%)と答えた人が最も多く、次いで「魚類」(47.8%)、「牛肉」(44.8%)、「お米」(41.8%)、「野菜(根菜類)」(38.4%)であることが、パルシステムの調査で分かった。「特に気にしているものはない」と答えた人は31.1%。約7割の主婦が放射性物質による汚染を気にしていることが明らかに。
食材に放射性物質が含まれているかどうか、検査した結果、国の暫定基準値以下のレベルであった場合でもその食材を食べることに抵抗がある人はどのくらいいるのだろうか。自分自身が食べる場合「抵抗がある(とても+やや)」と答えた人は39.5%、「抵抗がない(全く+あまり)」は37.9%。夫が食べる場合では「抵抗がある」が40.9%、「抵抗がない」が33.8%だった。
子どもが食べる場合を聞いたところ、「抵抗がある」と答えたのは「6歳以下の未就学児」で87.5%、「小学生」が80.9%、「中学生以上」が64.7%。子どもの年齢が低いほど「抵抗がある」との回答が高くなった。
政府の検査結果、信頼していますか?
政府や自治体が行っている放射性物質検査の結果を信頼している人はどのくらいいるのだろうか。「信頼している」と答えた人は34.7%に対し、「信頼していない」が28.8%。企業や団体が独自に行っている検査結果については「信頼している」が44.9%、「信頼していない」が16.7%。放射性物質の結果については、政府や自治体よりも企業や団体のほうを信頼している人が多い。
インターネットによる調査で、20歳以上の主婦1000人が回答した。調査期間は9月14日から21日まで。
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