「愛社精神」を感じている内定学生は89%、若手社会人は?
「会社に愛社精神がある」という人はどのくらいいるのだろうか。現在内定をもらっている学生に聞いたところ、約9割が「ある」と回答。その理由は……。マイナビ調べ。
入社する会社に愛社精神はありますか? 現在内定をもらっている学生(2012年入社予定)に聞いたところ「ある(非常に+まあまあ)」と答えたのは89.0%であることが、マイナビの調査で分かった。これは2008年の調査開始以来最高の数値(昨年比8.0ポイント増)。
「愛社精神がある」と答えた人に、その理由を聞いたところ「努力して内定をもらった会社だから」(55.6%)と答えた人が最も多かった。「今年は震災による影響で就職活動のスケジュールが延期、変更になるなど、就職活動を巡る環境の変化が大きく、その中で内定を勝ち取った学生たちの心理がうかがえた」(マイナビ)。2位以下は「やりがいのある仕事ができそうだから」(54.6%)、「自分のスキルアップにつながりそうだから」(33.5%)と続いた。
入社2〜5年目の若手社会人にも愛社精神があるかどうか聞いてみた。「ある」と答えた人は40.9%と、調査開始以来最低の数値。「愛社精神がない」と答えた人に、その理由を尋ねると「仕事にやりがいを感じないから」(38.4%)がトップ。以下「尊敬できる上司や先輩がいない(少ない)から」(33.3%)、「福利厚生、給料など待遇や労働環境が良くないから」(27.3%)という結果に。
若手社会人の半数が「出世したいと思わない」
若手社会人はどこまで出世したいと考えているのだろうか。この質問に対し、トップは「出世したいと思わない」(51.0%)で、2008年の調査以来4年連続の1位となった。次いで「部長・プロデューサーまで」(12.2%)、「主任・係長まで」(10.4%)、「社長まで」(10.2%)と続いた。
また内定学生にも聞いたところ、昨年は「部長・プロデューサーまで」(27.3%)が1位だったが、今年は「役員まで」(28.1%)が最も多かった。「愛社精神の高まりと合わせて、厳しい就職活動を経て内定を得た学生の、仕事に対するモチベーションの高さが垣間見れる」(マイナビ)
インターネットによる調査で、若手社会人335人と内定学生463人が回答した。調査期間は9月16日から10月5日まで。
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