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コラム

EVのバッテリー交換ビジネスは成功するのか松田雅央の時事日想(3/3 ページ)

EV(電気自動車)普及のカギは、やはりバッテリー。フル充電に何時間もかかっていては「いざ」というときに、不安を覚える人も多いはず。そこで「バッテリーをそのまま交換する」という実験が行われているが、メーカーからは疑問の声も出ている。

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 フランクフルト国際モーターショー2011で市販車をベースにEVを製造するGERMAN E-CARSのブースで取材したときのこと(関連記事)。ツェルマットの例を引き合いに出してバッテリー充電交換システムの将来性について尋ねたところ「ドイツで普及するとはとても考えられない」と言われた。

 断定するのは行きすぎと思うのだが、現状を総合するとバッテリー充電交換システムは課題が複雑で先行不透明と言わざるを得ない。もしバッテリー技術が長足の進歩を遂げて充電時間が10分程度に短縮されたら、システムの存在意義自体が失われてしまう。そこまではいかないという前提で考えた場合、普及の鍵はリチウムイオン電池の今後の値下がり具合と、どれだけのメーカーがスタンダード化に賛同するかという点にありそうだ。


ツェルマットのバッテリー充電交換ステーション
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