一般社員とマネージャー職、平均年収はどのくらい違う?
20〜30代のビジネスパーソンは、直属上司のマネジメントスキルをどのように見ているのだろうか。10点満点で評価してもらったところ、最も点数が高かったのは「傾聴スキル」、逆に最も点数が低いのは「目標達成」だった。DODA調べ。
一般社員とマネージャー職、平均年収はどのくらい違うのだろうか。DODAに登録している25〜39歳のビジネスパーソン(約5万人)のデータをみると、一般社員の平均年収は442万円なのに対し、マネージャー職に就いている人は532万円と90万円の差があることが分かった。
平均年収を年齢別に見ると、25〜29歳では37万円、30〜34歳では72万円、35〜39歳では101万円と、年齢が上がるにつれて年収の差は広がることが明らかに。「不況に強いキャリア形成や年収アップを目指すためには、マネジメントスキルを身につけることがひとつの手段であると考えられる」(DODA)
また25〜39歳のビジネスパーソン800人が、直属上司のマネジメントスキルを評価。10点満点で評価してもらったところ、最も点数が高かったのは「傾聴スキル」で5.37点。「部下の話を前向きに聞き、すぐ行動に移してくれる」(男性26歳)といったコメントが目立った。次に高いのが「組織外調整」(5.07点)で、「他部署との折衝がうまく、部下として頼もしい」(男性38歳)などの声があった。
一方、最も点数が低いのは「目標達成」(4.40点)、次に低いのが「タスク管理」(4.44点)だった。上司のマネジメントスキルについて部下は、「話はよく聞いてくれるものの、目標やタスクの管理に課題がある」と感じている人が多いようだ。
上司のマネジメントスキル評価を業種別に比較したところ、評価が最も高い業界は「金融」、次いで「IT」という結果に。一方、評価が最も低い業界は、“現場主義”の考え方が強い傾向にある「医療福祉」、次いで「小売外食」だった。こうした業界格差が生まれる背景として、「マネジメント人材を育てる環境や、マネジメントを行いやすい制度の有無が関係していると推察される。また、企業規模別では『従業員100〜500人』の組織は、マネジメントに課題を抱えやすいことが調査結果から見えてきた」(DODA)としている。
インターネットによる調査で、関東・関西・東海地方に住んでいる25〜39歳のビジネスパーソン800人が回答した。調査日は3月1日。
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