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持高調整の買い戻しも入り底堅い堅調な展開清水洋介の「日々是相場」夕刊(2/2 ページ)

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明日の相場雑感

 米国株が大幅下落となり、為替も円高気味、ユーロは軟調となったことから売り先行となりました。ただ、昨日の相場で既に日本市場では先取りするかのように売られていたこともあり、底堅い展開となり、底堅さが確認されてユーロや戻り歩調となると買い戻しを急ぐ動きもあって堅調となりました。上値を積極的に買い上がるというよりは持高調整の買い戻しが主体と思われますが、最後まで買いは続き堅調となりました。

 米国市場と違う動きをするようになっています。米国株式市場や米国の景況感に振らされているというよりも欧州の金融動向、つまりユーロの動きに振らされているような感じです。ただ、物色意欲が強いというよりはこの水準では買い戻しを中心に持高調整の買いがみられると言うことで、何か材料があって買われていると言う雰囲気でもありません。あくまでも目先の需給要因ということでしょう。

 来週から昼の立会い時間が11時までではなく11時30分まで延長になります。30分長くする意味があるのかどうかは大いに問題で何のために延長するのか今ひとつわからない感じです。個人投資家が値動きのあるときに昼休みで売買ができるようにということであれば、12時から始めればいいことですし、「世界標準」に合わせるというのであれば昼休みをなくせばいいだけのことです。また、取引活性化を図るのであれば昼休みを撤廃し、夜間取引を始める方がいいのでしょうし、本当に11時30分にする意味が全くわかりません。

 もちろん建前上は「香港市場が・・・」ということなのでしょうが、香港市場を見ながら取引をするのであればこれもまた昼休みを撤廃すればいいのですし、それほど他の市場を見たいのであれば、上海や香港に時間を合わせればいいと思います。ここのところの相場状況と同じで全く理屈に合わないようなことも多いのですが、それはそれで相場で生きていくにはその流れに合わせる必要があるということなのでしょう。

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券、リテラ・クレア証券で相場情報などに携わってきた。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。
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