コラム
職場または在宅――コミュニケーションはどうあるべきか:吉田典史の時事日想(4/4 ページ)
最近、在宅勤務に取り組む企業が増えている。在宅勤務をしている人に求められるコミュニケーションとはどんなものなのか。同時に、職場で働く人のコミュニケーションのあり方についても考えたい。
会社員として高い収入を得ようとするならば、職務遂行能力を磨くことはもちろんだが、上司や周囲、取引先とうまく関わり、チームリーダーとして認められること。そのうえでチームを引っ張り、業績を上げてさらに認められ、昇格していくことが近道なのだ。
川口さんにさらに、このような指摘をした。
「チームは、メンバー間の相互理解、時には葛藤、ぶつかり合いを経て作られていく。これは、職場で顔を見合わせる中でしか、なかなかできない。将来的には在宅勤務の社員もIT機器を使い、このような話し合いに参加するのかもしれない。だが、その場合でも職場での話し合いにより、チームが作られていく構図は変わらないはずだ」
職場と在宅――仕事をするうえでのコミュニケーションの決定的な違いはここにあるのだと、私は思う。在宅勤務は今後、増えていくだろうが、今回指摘したようなことも念頭に置いて考えると、また違った見方ができるようになるのではないだろうか。
関連記事
- なぜ人は相手の気持ちが分からないのか
「あいつはいつも失礼なことを言う奴だなあ」といった経験をもつ人も多いだろう。では、なぜ人は相手の気持ちが分からず、失礼なことを言うのだろうか。その原因を考え、相手のことが分かる方法を紹介しよう。 - 35歳になった時に心得ていないと、ヤバイこと
仕事で成果を上げていくためには、「職務遂行能力」と「仕事への意識・考え方」の双方を身に付けることが大事だという筆者。特に仕事への意識は差が付きやすいということだが、それを高めるにはどのようにすればいいのだろうか。 - 30歳で身に付けないと、みじめになる「考え方」
会社では“公平な競争”というものはありえないという筆者。そうした状況下での一時の成功や失敗に過剰に振り回されないことが、特に若い人にとっては大事だと主張する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.