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オリンパス株って、上場維持できるの? 廃止になるの?知っておきたいニュースな言葉(1/4 ページ)

オリンパスが長年に渡って“損失隠し”をしていたことが明らかになりました。その後、同社の株価はストップ安が続いたり、ストップ高が続いたりしています。どうしてこのような現象が起きるのでしょうか。その秘密を解説します。

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 新聞を読んでいて、またはテレビのニュースを見ていて「大きく取り上げているけど、いまいちよく分からないなあ」といったことはないでしょうか。『知っておきたいニュースな言葉』では“いまさら人には聞けない”キーワードにスポットを当て、物語風に解説します。今回は乱高下を続けるオリンパス株について。損失隠しの問題で揺れているオリンパスですが、上場廃止の可能性はあるのでしょうか?

2人のプロフィール

マコ:大企業の経営戦略室で、大手町先輩のアシスタントとして働く。社会人1年目。時事問題にめっぽー弱く、社会人としてはまだまだ。先輩から何を言われてもへっちゃらな性格。

大手町先輩:経営戦略室のエリート社員で、マコの先輩。とにかくいろいろなことに詳しい。なぜか、たまに関西弁でしゃべる。



オリンパスの株価の動きに、びっくりしたマコ

マコ:大手町せんぱ〜い、オリンパスの株が大変でーす! この新聞、見てくださいっ! ストップ安が続いていたのに、3日連続でストップ高。

 もしオリンパス株が安かったころに買っていれば、いまごろカバンを買えたのに……(後悔)。

大手町:ハハハ。株式市場の世界はそんなに甘くないよ。海千山千のプロ(投資家)がたくさんいるからね。

マコ:なんだかコワそー。

大手町:ところで、なぜオリンパスの株価が乱高下しているのか。マコさん、知ってるかな?

マコ:ん? そういえば会社が大変そうなのは、テレビで見たような。

大手町:オリンパスはバブル期に、いわゆる“財テク”に失敗したと言われている。その損失をずっと隠していたんだけど、それがバレてしまって。

 本来ないお金なのに、それを“ある”ように見せていた。その額は1000億円以上と言われているけど、まだ正確な数字は分かっていないんだ。

マコ:1000億円以上!

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