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コラム

ドイツ人が、日本に興味を抱くワケ松田雅央の時事日想(3/3 ページ)

今年は日本とドイツの外交関係が樹立してから、150周年にあたる。ドイツでは、150周年にちなんでさまざまなイベントが催されているが、先日訪れたフェスティバルでちょっと変わったグループを発見した。そのグループとは……。

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日本の精神世界に注目


居合術の実演

 ドイツ人が抱く日本のイメージについては、本連載「不思議の国ニッポンが、好かれる理由」でも紹介したが、ドイツ在住日本人の立場を他の国々、特に東アジア諸国の外国人と比べると扱いは別格だ。その背景には日本独特の精神世界へ敬意があると思う。

 ドイツは哲学の盛んな国。注目すべき宗教・思想・伝統文化を持つ国に対して一目置くところがあり、日本の禅、柔道・弓道・合気道、書道・茶道・華道に関心を持つ知識層は多い。SAMURAIグループTAKEDAなら、特に日本の武士道に強い関心を持っている。

 他の東アジアの国々にも独特の宗教・思想・伝統文化はあるが、なかなかドイツまで伝わってこない。それに比べ、日本の場合は先人の努力もあり長年の文化交流を通してドイツに広まっている。

 ただし誤解も多く、先日知り合ったドイツ人から「日本人のほとんどが禅やヨガをやっているのだろう?」と言われ困惑した。それほど多くの日本人が禅をやっているわけではないし、ヨガはインドだから日本文化と同列に扱われても……。そんな誤解や思い込みを交えながらも、両国の文化交流は続いており、ドイツ人の日本人に対する対応はおおむね好意的だ。

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