ニュース
空中戦の橋下VS. 地上戦の平松の様相か――大阪市長選
11月27日に投開票される大阪市長選。「大阪都」構想実現に向け、市長選に打って出た橋下徹氏と現職の平松邦夫氏が“舌戦”を繰り広げているが、テレビやソーシャルメディアに登場しているのはどちらのほうが多いのだろうか。
11月27日に投開票される大阪市長選。「大阪都」構想実現に向け、市長選に打って出た橋下徹氏と現職の平松邦夫氏が“舌戦”を繰り広げている。2人ともメディアに登場することが多いが、テレビまたはソーシャルメディア(ブログやTwitter)に登場しているのは、どちらのほうが多いのだろうか。
テレビ報道の露出量は橋下氏がリード。テレビ露出量が増えるとブログやTwitterの書き込みが増え、露出が減ると書き込みが減少していることが、ホットリンク、エム・データ、鳥取大学の石井晃教授の調査で分かった。一方の平松氏の場合は、テレビ露出量とブログ書き込み量に相関は見られるものの、テレビ露出量の変動とは関係なく、ブログ量が増加することも。しかしテレビ露出量とTwitter量の関係はあまり見られなかった。
この分析から「空中戦型選挙の橋下氏VS. 地上戦型選挙の平松氏」の構図が浮かび上がったという。「芸能人的存在で大阪知事時代も数々の派手なパフォーマンスを演じた橋下氏は、テレビでの存在感をテコにTwitterなどの書き込みを誘導して空からメッセージを拡散させるような戦い方。一方、現職からの再選を目指す平松氏は伝統的な街頭演説や集会・ビラ配布で一票一票を掘り起こす戦い方」(ホットリンク)だと指摘している。
関連記事
- なぜ、選挙カーでは名前だけが連呼されるのか?
参議院選挙の投票日まで、あと3日。街を走る選挙カーはにぎやかである。しかし、市民は、冷ややかである。結局、何も変わりはしないのではないか……? みんな笑顔の選挙ポスターが貼られている掲示板を見ながら、つくづくそう思う。 - “ネットと政治”を考える(後編)――ネットユーザーが選挙でやれることとは?
アジャイルメディア・ネットワークは4月24日、「インターネットが選挙を変える? 〜 Internet CHANGEs election 〜」を開催した。ネットが政治にどう参加できるのかについてさまざまな分野の専門家が知見を語った。後編では自民党や民主党の国会議員も参加した第2部の「パネルディスカッション」の様子を詳細にお伝えする。 - “ネットと政治”を考える(前編)――オバマにできたことが、なぜ日本の公職選挙法ではできないのか?
ネットを中心とした草の根の活動を武器にして米国大統領に当選したバラク・オバマ氏。一方、日本では公職選挙法の制限から、ネットで自由な政治活動が行えない状況にある。「インターネットが選挙を変える? 〜 Internet CHANGEs election 〜」では、さまざまな分野の専門家が“ネットと政治”についての知見を語った。前編では第1部の「米国事例紹介と日本の公職選挙法の解説」について詳細にお伝えする。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.