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コラム

3.11後の景色は「もう見だぐねぇ」……被災地で聞いた生の声相場英雄の時事日想(5/5 ページ)

大震災が発生してから、8カ月が経過した。被災地でのがれき処理は進んでいるが、仮設住宅で暮らす人たちの心のケアは後回しにされてきたのではないだろうか。11月下旬、筆者は3カ月ぶりに宮城県石巻市に足を運び、被災者たちの声を聞いた。

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 筆者は心のケアに関する知識が全くない。ただ、今回の石巻訪問で、ごく普通の暮らしを再建させようと奮闘している住民の多くに、「見たくない」という感情が起こり始めていることは驚き以外のなにものでもなかった。

 震災関連報道の中で、被災地の復旧のニュースが伝わるごとに、徐々に全国からの注目度は下がっていく。だが、そこに暮らす人たちの心は、インフラの整備のように簡単には元通りにはならないのだ。

 県や国などのほか、民間による「心のケア」の充実を早急に図らねばならないとの思いを強くした。


水浜地区。港近くから撮影。大きながれきは撤去されたものの、以前の住居跡は依然として放置されたまま
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