「ここでは働きたくない」――大学生がそう感じている業界は?
あなたはどの業界で働きたいですか? 現役の大学生に聞いたところ「商社」と答えた人が最も多く、次いで「食品」「銀行」だった。一方、働きたくないと思っている業界は……。日経HR調べ。
現役の大学生はどういった業界に就職したいと考えているのだろうか。2013年3月卒業予定の大学生(大学院生を含む)に聞いたところ、1位は昨年に続き「商社」(28.5%)であることが、日経HRの調査で分かった。学生からは「高給」「海外勤務」「幅広い仕事」などが評価されて、高い支持を集めた。
次いで、「食品」(27.8%)、「銀行」(21.4%)、「化粧品・生活用品」(18.7%)、「テレビ・広告」(15.7%)と続いた。「食品」は昨年(20.0%)から7.8ポイントもアップ。「化粧品・生活用品」(昨年比7.5ポイント増)は女子学生からの支持を多く集めた。
支持率を下げた中で目立つのは「不動産」や「電力・ガス業界」。特に「電力・ガス業界」(3.6%)は4.0ポイントも減少した。「東日本大震災に伴う東京電力・福島第1原発の事故の影響で、業務上のリスクや将来性に不安を抱く学生が増加したのだろう」(日経HR)
大学生が働きたくないなあと思っている業界
大学生が働きたくないなあと思っている業界はどこだろうか。「フードサービス」(17.8%)と答えた人が最も多く、次いで「公務員・教員」(14.6%)、「百貨店・スーパー・コンビニ」(11.9%)という結果に。「フードサービス」は2009年から3年連続でワースト1位。アルバイトとして業界を経験している学生も多く、その結果「行きたくない」と判断している人も多いようだ。3位の「百貨店・スーパー・コンビニ」については、土日祝日勤務を敬遠している人が目立った。
一方で、「行きたくない業界はない」と答えた人も20.2%いた。昨年の22.2%から2.0ポイント減少したが、「どの業界でもいいから就職したい」という気持ちの人が多いのかもしれない。
インターネットによる調査で、都内の大学生(大学院生を含む)529人が回答した。調査期間は11月18日から28日まで。
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