連載
フジテレビをデモる人が狙う、“次の標的”ってどこ?:ニッポンの紛争地帯をゆく(2/6 ページ)
抗議デモを「参加者目線」でレポートしていく本連載。今回は最近の“デモブーム”の火付け役ともなったフジテレビ抗議デモに密着した。今夏にお台場をシュプレヒコールとともに席巻したあの人々は、今どうしているのだろうか。
「電通を解体せよー」って、フジテレビはどこへいっちゃったの?
11月20日、集合場所の公園へ行くと、いるわいるわ、多くの人々が日章旗やプラカードを持ってスタンバっていた。
200人はいるだろうか、みなさんキレイに列に並んで待機している。これだけ統制がとれているというのに、みなさんネットで集まった「一般人」というから驚きだ。
驚きといえば、警備にあたる警官が異様に少ない。ざっと見たところ20人弱。韓国大使館前の抗議など参加者20人ちょいにもかかわらず、警官隊は80人はいた(関連記事)。やっぱ、一般人と活動家ではマークの度合いが違うということか。
デモの運営の方が、定年間近っぽい制服警官にそろそろ出発する旨を伝えたところ、ベテランは遠目に待機している仲間たちに呼びかける。
「おーい、そろそろ出るってよ」
うーむ、完全にお神輿の警備ノリである。そんな警察の低いテンションをよそに、デモ参加者はいきなりトップギア。通行人でごったがえす銀座の街頭でさっそくシュプレヒコールをあげる。
「売国テレビ局と反日企業を結びつける反日広告代理店、電通を叩き潰せー」
そうそう、これですよ……って、おい、電通って? みなさんが叩いてたのはフジテレビじゃなかったの?
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