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震災後、新築価格が上昇しているワケあなたはどうする? 住まいの選び方(4/4 ページ)

震災後、首都圏の新築価格が上昇している。未曾有の大災害は、消費者の住まい選びにどのような影響を与えたのか。2011年を振り返りながら、検証してみた。

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震災によって気づいた本質的な「住まい」の価値

 2011年を振り返ると、東日本大震災によって消費者が本質的な「住まい」の価値を改めて実感した年と言える。大切な家族を守るという「住まい」の価値の重要性を再認識したのだ。

 余談だが、全国の住宅・不動産会社に対して一斉に覆面の接客調査を実施し、ナンバーワン店舗を決める「L-1グランプリ(全国合同一斉覆面調査)」という企画を今年の9〜10月に実施した。そこで消費者が「住宅選びの際にもっとも重視する項目」を聞いたところ、1位はやはり「構造・性能」だった。2006年に実施した自社調査では、「構造・性能」は7位だったが、震災後の覆面調査の結果を見ると、飛躍的に「構造・性能」を重視する消費者が増えている。

 単にコストパフォーマンスだけを考えて住まいを選ぶのではなく、自分の大切にするものに対してコストをかけているのだ。

 2011年は、住まい選びにも本質的な問いを突きつけられた1年だった。来年は増税論議も含めて、今年よりも住まい選びの意思決定が求められる場面が増えてくるだろう。ぜひご自身の価値観やライフスタイルを問いかけながら、適切な知識を持って2012年以降の住まい選びに臨んでいただければと思う。(インタープライズ・コンサルティング、権田和士)

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