投資を始めたら、絶対に忘れてはいけないこと。それは?:教えて岡村先生! お金のことアレコレ(5)(3/3 ページ)
「投資を始めるのは不安。でも実際に始めてからはもっと不安」と感じている人もいらっしゃるのでは。こうした不安をどのように解消すればいいのか、岡村先生教えていただけますか?
個別国投資をしてみよう
岡村:積立投資を5年、10年と続けていれば、投資についての理解も深まることでしょう。知識が高まれば、個別国投資を始めてみるのもいいかもしれません。
もし海外旅行をする機会があれば、その国に活力があるかどうかを感じてください。そして「自分はこの国に投資したい」と思えば、海外ETFという商品がありますので、その国に投資することができます。
A:個別国に投資かあ……。今の私には難しいなあ。
岡村:もしAさんが投資を続けて、10年が経ったとします。投資についての知識が身についても、基本は分散投資をオススメします。ただ余剰資金ができれば、個別国に投資するのもいいかもしれません。
A:「投資は、お金持ちがするもの」と思っていました。しかし岡村先生の話を聞いて、「そうではない」ということが分かりました。大金を用意して、売り買いのタイミングを狙って投資するのではなく、少ないお金を長い期間かけてじっくり増やすことが大切なんですね。
正直、投資にはあまり良いイメージをもっていませんでした(苦笑)。でも投資をすれば「経済の活性化にも貢献している」ということを知ったことは、私にとって収穫でした。ありがとうございました。
岡村:いえ、こちらこそありがとうございました。
(終わり)
岡村聡(おかむら・さとし)
東京大学工学部卒。東京大学大学院学際情報学府修了。経営コンサルティングファーム、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、国内大手PE(プライベートエクイティ)ファンド、アドバンテッジパートナーズに勤務する。その中で、「低迷する日本経済」「社会保障制度の崩壊」を見て、「今、自分がほんとうにやるべきことは何か」を考え抜いた結果、2010年6月に退社。妻と2人で、株式会社S&Sinvestmentsを立ち上げる。2011年6月に初めての著書『20代で知っておきたいお金のこと』を出版。
金融のプロとして培った最先端のスキルを、若い世代を中心とした個人のファイナンシャルリテラシー (お金に関する知識)向上に役立てるべく、セミナーやコラム執筆など多方面の活動を行なう。雑誌・ラジオなどメディアにも多数出演。
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