コラム
街から医者が消える? 東大の研究所が明かす、“医療の不都合な真実”:25年後の恐怖(4/4 ページ)
考えたくはないが、今は健康で働き盛りの人でもいずれはガンや心筋梗塞などにかかるだろう。ある日突然、具合が悪くなって近くの病院に担ぎ込まれても、そこに医師はいない。そんな恐ろしい未来を、東京大学の研究機関が“予言”している。
厚労省とは別に、文部科学省では「今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会」を1年間にわたって開催、医学部新設も含めて議論を続けており、現在は幅広く意見を求めようと、1月15日締め切りでパブリックコメントを募集している。
パブリックコメントとは国民の「意見」を行政機関に直接届けることができる数少ない手段でありメールでも送れる。今回の募集も「論点整理への意見」という件名をつけて、氏名、性別、年齢、職業、住所などともにメール本文に意見を記入するだけでよいので非常に簡単だ。
このような動きを受けて患者団体や難病団体とともに草の根市民運動から、「医学部新設」を望む声が徐々にあがりつつあるのだ。
年金システムが実質上破たんしているため、今の20〜30代はその“恩恵”を受けることはできない。それに加えて、“病院たらいまわし”などされたら目も当てられない。医者の世話になってねえから関係ねーや、などと言わず、「医療の未来」にも注目すべきではないだろうか。
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