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失業者と人手不足が併存するわけ:ちきりんの“社会派”で行こう!(3/3 ページ)
不況で失業者があふれていたとしても、その一方で人手不足の業界も存在します。なぜそういった状況が生まれるのか。「外食サービス業」「医療&介護」「農業」の3分野を例に考えてみました。
根本的な問題解決を
まとめると、人手不足産業で失業者の雇用を確保するには、外食サービス業に関しては「規制遵守のための監督&罰則の強化が必要」、医療・介護分野では「富裕層からの保険外収入を増やし、より効率的に専門職が働ける制度変更が必要」、そして農業では「農業政策の大転換が必要」ということです。
そういった根本的な問題解決なしに、「人手不足市場に失業者を誘導する」だけでは、いつまでたってもなんの問題も解決できないでしょう。
そんじゃーね。
著者プロフィール:ちきりん
兵庫県出身。バブル最盛期に証券会社で働く。米国の大学院への留学を経て外資系企業に勤務。2010年秋に退職し“働かない人生”を謳歌中。崩壊前のソビエト連邦など、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。著書に『自分のアタマで考えよう』『ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法』がある。Twitterアカウントは「@InsideCHIKIRIN」。
現在、前横浜市長の中田宏さんとの対談「ちきりん×中田宏、政治家を殺したのは誰か」が連載中です。
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