中高年は“絶滅”している? 新しい大人世代
何歳になっても若々しく前向きな意識を保っていたい、と考えている人はどのくらいいるのだろうか。40〜60代の人に聞いたところ、全体の8割が年を重ねていくことを前向きに明るくとらえていることが、博報堂の調査で分かった。
何歳になっても若々しく前向きな意識を保っていたい、と考えている人はどのくらいいるのだろうか。40〜60代の人に聞いたところ、全体の82.7%が年を重ねていくことを前向きに明るくとらえていることが、博報堂の調査で分かった。男女別にみると、女性(88.6%)のほうが男性(76.9%)よりも多く、年代別では50代(83.7%)が最も多い結果に。
また全体の49.3%は「男らしく/女らしくありたい」と回答。「父親・母親・サラリーマン・主婦でありながら、同時に1人の男・女として『男らしくありたい』『女らしくありたい』と思う人が、2人に1人はいるようだ」(博報堂)。男女別でみると、男性(51.2%)のほうがやや多く、年代別では40代(51.3%)が他の年代に比べ多かった。
ジーンズが似合う大人に
50代になってもジーンズが似合うカッコイイ大人でありたい、と思っている人はどのくらいいるのだろうか。全体の64.1%は「似合うカッコイイ大人でありたい」と回答。男女別でみると、男性(50.8%)よりも女性(70.1%)が20ポイントほど多い結果に。
また「年齢にしばられない生き方をしたい」と考えている人は70.8%。年代別でみると、40代70.1%、50代71.5%、60代70.0%と、いまは“エイジレス”は40〜60代の共通認識といえそうだ。
こうした結果を受け、博報堂は「従来の中高年意識であった『老い』『余生』といった“下り坂”の人生観は“絶滅”しかかっていることが見えてきた。従来の中高年は、40代が働き盛り、50代で下り坂が始まり、60代になると余生になって長生きが目標になる、と見られてきた。しかしながら、現在の中高年は、そうした従来型の人生カーブとは180度異なるといってもいい人生観を持ってる。年を重ねることを『加齢』ととらえない、エイジレスな感覚を持った新しい40〜60代が登場している」と分析した。
インターネットによる調査で、40〜60代の男女3708人が回答した。調査時期は2011年10月。
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