東京駅ではどんなお土産が売れているの?:エキなか!(2/2 ページ)
駅ナカ商業施設「GRANSTA(グランスタ)」の開業で、改札の中でさまざまなお土産を買えるようになったJR東京駅。どのようなお土産に人気があるのだろうか。
JR東京駅構内で売れているお土産ベスト10
こうしたことを踏まえて、実際にJR東京駅構内で売れているお土産ベスト10をご紹介しよう。
一覧を見ていて、キーワードとして浮かび上がってくるのは「東京」である。お土産である以上、やはり「どこに行ってきたのか?」が分かりやすい商品が好まれるのだろう。調査で「土産を購入する際に重視するポイント」を聞いたところ、「日持ちがする」(2位)や「個包装されている」(3位)、「老舗」(4位)、「知人・家族からの評判」(5位)といった項目を抑えて、「分かりやすい東京土産」がトップとなったことからもそれは裏付けられる。
しかし、“東京”というキーワードを含んだ商品が支持されているのだが、それは裏返すと「お客さんのお土産商品に対しての期待感が低いからではないか?」とも感じている。「東京と書いてあればどんなお土産でもいいのではないか」という問題意識である。
駅ナカ小売業の事業担当者としては、「本当においしいもの、価値が高い商品をお客さんに紹介(開発)できれば、さらなる潜在マーケットを掘り起こせるのではないか」と考えているところだ。
著者プロフィール:笠井清志
JR東日本リテールネット・コンビニエンス営業部長。ゼネコン、コンビニチェーン本部、コンサルティング会社を経て現職。小売業・サービス業を中心に多店舗展開チェーン(特に駅ナカ・空港等の限定商圏マーケティング)を中心に活動。NEWDAYSが2007年度から3年連続で1店舗平均日商でセブン-イレブンを抜いた実績のサポートを行う。月刊コンビニ(商業界)での執筆、海外メディア「Financial Times」等取材実績多数。著書に『コンビニのしくみ』(同文館出版)や『よくわかるこれからのスーパーバイザー』(どちらも同文館出版)がある。経営相談・講演・執筆等の依頼はこちら(kiyoshi1025@gmail.com)まで。Facebookはこちら。
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