朝ごはんとやる気が出る時間帯の関係――東北大学調査
朝ごはんを毎日食べる人と食べない人で、時間帯別のやる気を点数化したところ、毎日食べる人では午前中にやる気が大きく高まっていることが分かった。東北大学調べ。
1日を乗り切るためのエネルギーを補給する朝ごはん。家族形態や生活時間が昔と大きく異なりつつあるが、現代人たちはどのように朝ごはんを食べているのだろうか。
東北大学加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センター(センター長:川島隆太教授)の調査によると、「1週間のうち、朝ごはんを食べる頻度」を尋ねたところ、最も多かったのは「毎日」で69.1%と断トツ。以下、「週5〜6日」が13.5%、「朝ごはんはとらない」が6.1%、「週1〜2日」が5.8%、「週3〜4日」が5.5%で続いた。
朝ごはんを「毎日」食べる割合を男女・年齢別にみると、男性では60代(89.0%)で最も高く、20代(53.0%)で最も低かったのに対して、女性では60代(87.0%)で最も高く、10代(52.0%)で最も低くなっていた。
朝ごはん(平日)の主食の内容では、「パンやサンドイッチなどのパン食」(46.5%)と「ごはんやおにぎりなどの米食」(45.4%)が拮抗(きっこう)。男女別にみると、男性では「米食」、女性では「パン食」を好む傾向にあった。
朝ごはんとやる気が出る時間帯の関係
仕事の充実や勉強・家事の効率化のため、67.2%もの人が必要だと感じているのが「やる気・気力」。そこで、平日の時間帯別のやる気について、1時間ごとに10点満点で点数化してもらったところ、10時台(平均6.26点)や11時台(同6.31点)が高いことが分かった。
これを平日の朝ごはんを食べる人と食べない人別にみると、毎日食べる人のやる気は7〜10時台で食べない人を1点以上上回っていた一方、4時台では1点以上下回っていた。東北大学では「毎日朝ごはんを食べる人の方が、仕事や勉強・家事を行う一般的な生活時間帯にやる気が発揮できており、仕事の充実や勉強・家事の効率化が効果的に実現できていると推測される」とコメントしている。
インターネットによる調査で、対象は15〜69歳の男女1100人(男性550人、女性550人)。調査期間は2011年11月18日から20日。
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