市況概況
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日経平均 | 8947.17円 | ▼55.07円 |
売買高 | 23億6115万株 | − |
売買代金 | 1兆2819億0100万円 | − |
値上がり銘柄 | 443銘柄 | − |
値下がり銘柄 | 1099銘柄 | − |
騰落レシオ | 117.04% | △0.46% |
日経平均
目先的な過熱感や達成感から週末の手仕舞いに押されて軟調
米国株は堅調、対ユーロを中心に円安が進んだことから買い先行となりましたが、上値は重く、寄り付きの買いが一巡となった後は冴えない展開となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)も株数は売り越し、金額は買い越しというパターンで方向感に乏しく、週末の手仕舞い売りも嵩んで軟調となりました。日経平均が9000円水準を抜けたということでの達成感や買戻し一巡感もあって売られました。ただ、下値をむきになって売り急ぐ動きもなく、底堅さもみられ指数は小動きとなりました。
昼の時間帯も売り買い閑散とした感じで方向感はありませんでしたが、後場の始まりは先物にまとまった売りが出て一段下押す展開となりました。ただ、追随した売りが出るということでもなく、週末の手仕舞いの売り買いが交錯しながら値を戻し、戻りきらずに膠着となるという展開で、前場に加えて一段と方向感に乏しくなりました。最後は手仕舞い売りが嵩んで、下げ幅拡大となり安値引け、9000を割り込んだところでの引けとなりました。目先的な過熱感や達成感から最後まで買い切れないということなのだと思います。
小型銘柄も週末の手仕舞いの売り買いでまちまちとなりました。東証マザーズ指数は堅調、二部株指数や日経ジャスダック平均は小幅高、ジャスダックTOP20は小幅安となりました。先物はまとまった売り買いは散発的にみられ、指数が下押す場面や戻りを試す場面もありましたが、追随した売り買いが出るということでもなく、指数を方向付けるということもありませんでした。あくまでも持高調整の売り買いが主体で、SQ終了後の持高調整も多かったのだと思います。最後まで売り買い交錯、引け直前は安値圏にあり、引けは戻して引けるというような乱高下となりました。
さすがに週末ということで手仕舞いの売り買いが中心で方向感に乏しい展開となりました。日経平均が心理的な節目である9000円を抜けたということで強気になった向きも多いのかもしれませんが、昨年10月末のように、瞬間的に9000円台を付けて終わるという可能性がありそうです。それでもそうした場合でも、円高が大きく進むということでもないと8800円〜900円水準の節目がサポートとなって来るのではないかと思います。このまま為替が円安気味に推移していけばようやく8000円台後半でのもみ合いから9000円を挟んでのもみ合いと一段切り上げるような格好となってくるのだと思います。
テクニカル分析
日経平均
高値圏での陰線=包み足で「天井」となった感もあります。週明けに放れて安く寄り付くと「アイランド・リバーサル」という形、「三川」となりいったん高値となってしまいます。RSIもストキャスティックスも高値圏からの調整となっており、転換線にサポートされながら日柄調整となるか基準線や雲のサポートを確認するように値幅調整となってくるのだと思います。
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