首都圏に住む人の87.5%、「自分が住んでいる地域で大地震が起きる」
自分が住んでいる地域で、大地震が起きると思っている人はどのくらいいるのだろうか。首都圏に住む人に聞いたところ、9割近くの人が「起きると思う」と回答していることが分かった。メディアインタラクティブ調べ。
自分が住んでいる地域で、大地震が起きると思いますか? 首都圏に住む20〜50代の男女に聞いたところ「起こると思う」(37.0%)と「起こる可能性は高いと思う」(50.5%)を合わせると、87.5%の人が“大震災が起きると思う”と感じていることが、メディアインタラクティブの調査で分かった。
首都圏でマグニチュード7クラスの直下型地震が発生する確率は「4年以内に70%」「5年以内に28%」といった報道もあり、9割弱の人が大震災は起こると認識しているようだ。
災害対策として、現在行っていることを聞いたところ「食料や飲料水を備蓄する」(54.3%)、「携帯ラジオ、懐中電灯、医薬品などを準備しておく」(52.3%)と答えた人が目立った。一方、今後やってみたいことは「持ち出し用衣類・毛布などを準備しておく」(39.8%)、「貴重品をすぐ持ち出せるようにまとめる」(37.8%)が多かった。
大震災が起きたときの不安
東日本大震災が発生したとき「家族や友人などと連絡を取り合うことができなかった」という人は71.8%。震災当日の情報をうまく取り合えなかったためか、もし今後震災が起きた場合、どのような情報収集に不安を感じますかと聞いたところ「家族や友人などと連絡を取り合うこと」(82.8%)と答えた人が8割を超えた。次いで「ライフラインに関する情報」(59.0%)、「震災による被害の情報」(54.5%)と続いた。
まず身近な人の安否確認、そこから身の安全の確保、そして状況の把握と優先順位が高い傾向がうかがえた。ちなみに「学校や勤務先に連絡をとること」(34.0%)と答えた人は少なく、「非常時には公的なことよりもまずは自分の近親者や安全の確保を優先しているようだ。
首都圏に住む20〜50代の男女400人が回答した。調査期間は1月18日から20日まで。
関連記事
- 「私も、被ばくした」――蓮池透が語る、原発労働の実態(前編)
北朝鮮による拉致問題で、メディアの前にたびたび登場した蓮池透さん。しかし彼が東京電力で、しかも福島第1原発で働いていたことを知っている人は少ないだろう。今回の大惨事を、蓮池さんはどのように見ているのか。前後編でお送りする。 - 「早野黙れ」と言われたけど……科学者は原発事故にどう向き合うべきか
3月11日の東日本大震災にともない、発生した福島第一原発事故。日本科学未来館で行われたイベント「未来設計会議第2回『科学者に言いたいこと、ないですか?』」で、東京大学の早野龍五教授は、科学者の本分は「データの出典を示して、解析して、公開して、議論することである」という思いのもと、情報を発信し続けていると語った。 - 市販のサラダは何ベクレル? 秋葉原で放射能測定を体験した
今後数十年、私たち日本人が付き合っていかなければならない放射能問題。生活の基礎となる食品の放射線量測定を行える施設が秋葉原にできたと聞き、実際に体験してみることにした。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.