MacBook AirユーザーとLet'snoteユーザーはどう違う?:消費者理解コトハジメ(4/4 ページ)
人気モバイルPCのMacBook AirとLet'snote。それぞれビジネスシーンで見かけることは多いが、そのユーザーにはどのような違いがあるのか。約3万人の消費行動データを抱える「ぺるそね」での検索結果をもとに分析してみた。
どんな感性を持っている?
どちらのユーザーも「デザイン」を重視していますが、Let'snoteとMacBook Airのデザインはだいぶ違います。同じようにデザインにこだわるといっても、その好みは違うようです。それならば、ほかにどんなモノを好んでいるかを見ることで、デザインの好みを見出し、感性的な傾向をとらえることができるのではないでしょうか。今回のユーザーは男性が多いので、「腕時計」と「クルマ」の比較をしてみましょう。
MacBook Airユーザーが特徴的に所有している腕時計は「タグホイヤー」で、Let'snoteユーザーと比較すると1.8倍の所有率。そのほか、ロレックスを除いた輸入ブランドの所有率が高くなっています。逆に「セイコー」などの国産ブランドはLet'snoteユーザーの方が所有率が高く、輸入ブランドでは「ロレックス」だけがLet's noteユーザーの方が高くなっています。細かいデザインまでは把握できませんが、これを見る限りLet'snoteユーザーはオーソドックスなデザインを好むようです。
同じように、所有しているクルマを見ると、MacBook Airユーザーは「ホンダ」が多く、Let'snoteユーザーは「トヨタ」が多いのが特徴。MacBook Airユーザーは同じ国産車でも、ほかとちょっと違う選択をしているのが分かります。また、MacBook Airユーザーは「BMWの3シリーズ」「ミニクーパー」の所有率も高くなっており、どちらもベストテンに入ります。それと比較し、Let'snoteユーザーは「スカイライン」「レガシー」「エスティマ」などがベストテンに入ってきます。
ここからもMacBook Airユーザーは「コンセプトのとがった、ほかとの違いを鮮明に打ち出すデザイン」を好み、Let'snoteユーザーは「オーソドックスな、高級感のあるデザイン」を好んでいると考えられます。
さて、最後に好みのファッションブランドについて比較した結果をもとに、それぞれのユーザーのペルソナイラストを作成しました。何となくですが、それぞれのユーザーの違いをご理解いただけるのではないかと思います(コプロシステム 商品計画研究所 大久保惠司)。
※この記事は、誠ブログ「所有ブランドからの消費者理解 -MacBook AirユーザーとLet's noteユーザーはどう違う1-」「MacBook AirとLet's noteユーザーはどう違う?2-データから消費者を理解する-」より転載しています。
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