紹介特性を見極める、必殺技「ケーキトーク」とは:バカ売れ紹介営業が面白いほどできる本(3/3 ページ)
満足度の高いお客さんが、必ずしも誰かを紹介してくれるとは限りません。そもそも紹介特性のないお客さんのところへ訪問しても時間の無駄。では紹介特性をどのように見極めればいいのでしょうか。
紹介営業に「顧客リスト」を生かすためにやるべきこと
また、会社の資産でもある顧客リストは、紹介特性という視点で括って有効に活用しましょう。
数多くの顧客リストがある場合、すべての人に紹介依頼をするのは、カレンダー配りと同じで無駄が多くなります。
リストのなかには紹介特性がある人もいればない人もいます。運悪く、紹介特性がない人ばかりのリストを持たされた営業マンは、紹介をなかなかいただけないことになるので、「紹介はやっぱり無理だ」とあきらめ感を持つようになるでしょう。
まずは、紹介をいただける確率の高い人から依頼する。これが顧客リストを有効に活用する方法です。
その第一歩として、紹介で契約したお客様から紹介を依頼します。基本的なことですが、この手法さえ取り入れていない会社が多いのです。
その後、ここまで話してきた紹介特性を見極める方法で絞り込んでいきましょう。
もし紹介からの契約かどうかわからない場合は、さっそくデータとして残すようにしてください。
ほとんどの会社が、顧客満足度のアンケートを取っていると思いますが、そのなかで「会社や商品を知ったきっかけ」を聞くことで、データを取るようにしましょう。
それに加えて、「紹介をしてもいいと思いますか?」とか、「同窓会によく参加されますか?」といった紹介特性がわかるデータまで収集するのもよいでしょう。
返信率は業種によって異なりますが、7〜8割の確率で戻ってきます。
回答の有無を電話で確認するとか、返信していただいた方にプレゼントをつけるなどすると、さらに返信率は高くなります。
(続く)
関連記事
- なぜ格差が生まれるのか? できる社員とできない社員
同期で入社したのに、数年後には大きな差がついた――。いわゆる「できる社員」と「できない社員」の差はどのように広がっていくのだろうか。このメカニズムを紹介し、できる社員になるための2つのポイントを紹介しよう。 - ダラダラ会議から抜け出す、3つのポイント
「この会議、ダラダラしているなあ」と感じたことがある人も多いのでは。限られた時間の中で結果を出さなければいけないビジネスパーソンにとって、会議は有効に活用したい。そこで「ダラダラ会議を効率的に変えるポイント」を紹介しよう。 - なぜ成功した人は、感謝の気持ちを口にするのか
「自分を支えてくれた人に感謝したい」――。スポーツ選手が成果を出したときに、よく聞く言葉である。ではビジネスの世界でも同じことが言えるのだろうか。本コラムでは「成果創出と感謝の気持ちの関係性」を考えたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.