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非モテ男、電源ガールと等身大ガンダムを見に行く【デート編】プリウスPHVでモテる?(3/5 ページ)

誠編集部の非モテ記者・ホリウチのところに、可愛い女の子がやってきた。「電気自動車として走れる距離ならドライブしてあげる」という彼女と、プリウスPHVに乗って2人でお台場へ行くことに。どうなる?

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シートヒーターはかなり暖かいぞ!


運転席と助手席の間は、ちょっと立体的な面白い作りになっている。ハンドルの左に小さくオレンジ色に光っているのがシートヒーターのスイッチだ。シートを直接暖めるのでエアコンに比べてエネルギーを使わない上、運転席側と助手席側を別々に暖められるので必要な方だけ暖めればさらに省エネ。シートが暖まるのもかなり速くて驚いた

 「ところで電源ちゃん。気のせいかクルマの中がとても寒いような……」

 「あ〜、エアコン入れてないから寒いよね。私は慣れてるんだけど……プリウスPHVはHVモードの時にだけエアコンを付けられるんだけど、けっこう電気を使うから、いつもエアコン付けないで走ってるの。一般的に電気自動車は、エアコンをオフにすると走行距離が伸びるのよ」

 3月とはいえ今日はかなり肌寒い。それなのにホリウチくんが着ているのは白シャツ1枚、このままエアコンなしで走るのはさすがに寒そうである。「知らなかったよ……でも今日寒いじゃん! ドライブの間中、ずっとエアコン切って走るってこと?」「心頭滅却すれば火もまた涼し! EVで長距離走りたいんだったら、それくらい我慢しなさいよ。だいたいホリウチくん、シャツしか着てないじゃない。上着着てこなかったの?」「上着は普段から着ないんだよ」「どうして? 寒いじゃない」「だって重いし、着るの面倒でしょ」「何それ。言ってることの意味分かんないっ」

 「じゃあいいよ、寒くても我慢するから」ホリウチくんがそういうと、電源ガールは「仕方がないな〜」と不満げにつぶやき、運転席と助手席の間にある小さな2つのスイッチに手を伸ばして、パチリと助手席側だけスイッチを押した。

 「……あれ? シートが温かくなってきたみたい」「シートヒーター。直接シートを暖めてるの。エアコンで温風を出して車内を暖めるよりも、少ないパワーで効果があるのよ。私はこのままでいいから、助手席だけあっためてあげる」「うわ〜、これエアコンよりも気持ちいいね、すごくあったかくて気持ちいいや……」ホリウチくんはシートがポカポカになりご機嫌である。しかしホリウチくん、女の子に寒いのを我慢させて、自分だけ暖まっているようではモテないぞ……(老婆心)。


レインボーブリッジ、きれいだね

 プリウスPHVはレインボーブリッジにさしかかった。「わー、大きな橋っ!」「あれ、電源ちゃん、初めて? レインボーブリッジだよ」「そっかぁ、名前は知ってたけど、私初めて見た! きれいな橋だね〜」

 橋を渡れば、お台場はすぐそこだ。「お台場、久しぶりに来たなぁー」「まずはカーナビ通り、台場駅を目指すから。私、道全然分からないし、ガンダムはホリウチくんが責任もって探してね」「了解!」

 台場駅に近い、DECKS(デックス東京ビーチ)のそばを通りかかったところでホリウチくんはふといいことを思いついた。「電源ちゃん、そのへんの駐車場に止めてくれない?」「どうして? ガンダム見るんじゃないの?」「いいから、いいから」

 DECKSの駐車場にクルマを止めると、ホリウチくんは電源ガールを上階のデッキへ誘った。海の向こうに白い橋が見える。「電源ちゃん、ほら、さっき渡ってきたレインボーブリッジだよ」「わ、ホントだ! 走りながら見るのも良かったけど、こうして遠くから見るのもきれいだね〜♪」


お台場からレインボーブリッジを眺める……なんだかデートっぽくなってきたぞ!

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