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2012年の転職市場はどうなる? 雇用環境をひも解けば“今”が見えてきた:新連載スタート・これからのことがよく分かるコラム(4/4 ページ)
景気はいまひとつパッとしないが、2012年の転職市場はどうなっているのだろうか。そこでリクナビNEXTの黒田真行編集長が現状を分析するとともに、今後のトレンドについても予測した。
人材要件自体は、(1)(2)ともに大きな違いはなく、さらに言えば「事業を前進させてくれる「外国語」と「ビジネススキル」があれば、日本人に限らないというのが最大のポイントだ。経験者・即戦力を求める中途採用市場においても、新卒採用市場においても、求職者にとってより高い競争力が求められていることに違いはない。もっといえば、10年後の未来の雇用環境を想像すると、まだまだこの傾向は激化していっても不思議ではない。
「介護」や「流通」か「IT」か「外国語」か。あるいは、それ以外の領域での専門性を高めていくか? 個人個人がどの領域で勝負するかによって、身につけるべき武器は変わってくるが、「ビジネススキル武装」を始めるのに遅すぎるということはなさそうだ。
著者プロフィール
黒田真行(くろだ・まさゆき)
1965年、兵庫県生まれ。1989年リクルート入社。以来20年以上、転職・アルバイトなどの求人メディア作りに携わる。求人情報誌『B-ing』『とらばーゆ』『フロム・エー』各関西版編集長を経て、2006年4月より転職情報サイト『リクナビNEXT』編集長に就任。現在は、エンジニアのための「仕事・職場・転職」応援サイト『Tech総研』の編集長も兼務。多様な業種の経営者・人事責任者2000人、ITエンジニアから宮大工まで転職者8000人との取材コンタクト経験を持ち、転職市場や業界求人動向に精通。
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