失業の不安を感じているのは、どんな人?
自分の現在や将来に対し、不安を感じている人はどのくらいいるのだろうか。20歳以上の男女に聞いたところ「不安を感じることがある」と答えたのは90.4%だった。連合調べ。
自分の現在や将来に対し、不安を感じている人はどのくらいいるのだろうか。20歳以上の男女に聞いたところ「不安を感じることがある」(90.4%)と答えたのは9割に達していることが、連合(日本労働組合総連合会)の調査で分かった。
不安を感じることがあるという人に、生活に関する不安を聞いた。その結果、「自分の意思に反して仕事を失うこと」に不安を感じている人は75.9%(非常に不安47.8%+やや不安28.1%)。非常に不安を感じている人を年代別でみると、若い年代が高く、20代では58.5%、30代では53.1%、40代では53.7%と20代から40代では半数以上が失業に対して強い不安を感じていることが明らかになった。
職業別でみると「アルバイト・パート」(56.0%)、「派遣社員」(55.0%)、「会社員(正社員・契約社員・公務員)」(50.4%)でいずれも5割を超えた。また「学生」では73.2%と4人に3人が失業に不安を感じているようだ。
社会保障面での不安
社会保障面ではどんな不安があるのだろうか。自分の将来の生活に不安を感じている人に聞いたところ「日本の財政赤字」(78.7%)、「景気低迷」(73.2%)、「少子高齢化社会」(72.0%)の3つが7割を超えた。次いで「行政に対する不信」(62.4%)、「不安定な雇用や収入」(56.1%)、「日本の債務残高」(48.9%)と続いた。
男女別でみると、男性は「日本の債務残高」(男性54.1%、女性43.9%)、女性は「不安定な雇用や収入」(男性50.7%、女性61.3%)と答えた人が多かった。
インターネットによる調査で、20歳以上の男女1000人が回答した。調査期間は2月2日から7日まで。
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