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“節目”は過ぎても、被災地の苦悶は変わらず……報じられないトラブルも相場英雄の時事日想(3/3 ページ)

大震災から1年が経過したが、被災地はどうなっているのだろうか。3月下旬、筆者の相場氏は宮城県石巻市を訪れた。そこで目にしたものは、メディアが報じないトラブルだった。

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 こんな例え話をしたら、分かっていただけるだろうか。

 仮に読者の自宅の前で多重交通事故が発生し、多数の死傷者が出たとしたらどうか。もし、読者自身がその事故の瞬間を目撃し、かつ死傷者を目の当たりにしたら……。

 通常であれば、警察や消防の尽力で事故車は速やかに撤去される。だが、被災地はそんな通常の公的な支援が及んでいないのだ。

 当コラムの震災ルポの中でも触れたが、「がれきや廃車の山を見るたび、鮮明にあの日の光景や悲鳴が蘇る」(同)向きは少なくない。被災地の苦悶は、なおも続いている。


岩手県陸前高田市では今も廃車が山積みになっている(撮影:2011年7月)
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