検索
インタビュー

「60歳以上は信用するな!」 ――夏野剛が若者に説くワークスタイルの新フォームNew Order ポスト・ジョブズ時代の新ルール(2/4 ページ)

「インターネットの普及が、人類に3つの革命を起こした」と語る夏野剛氏。ジョブズ同様、人々のライフスタイルを革新的に変えるサービスを世に投じてきた彼には、日本人のワークスタイルに関して、どうしても若者に伝えたいことがあるという。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
エンジニアType

インターネットは3つの革命を起こした。でも日本は中途半端


「ソーシャル革命のまっただ中にいるにもかかわらず、それを活用しようとしない日本の現状がもどかしい」(夏野氏)

夏野 最後が、個人の情報発信能力を高めた“ソーシャル革命”です。今どき、Twitterで1000人フォロワーがいる人は、珍しくもない。でもかつては、1000人の人と瞬時に感情を共有したりする手段なんてどこにも存在しませんでした。

 こうしたソーシャル革命が引き起こしたのが、チュニジアやリビアの市民革命だとされています。ソーシャルには1つの政権を倒すほどに、個人の共振能力を高める力があることを示したのです。

 それほど大きな革命の最中にいるというのに、日本ではこの状況を活用しようという動きがとても鈍い。それがもどかしいんです。

――例えばどういったところに、もどかしさを感じるんでしょうか?

夏野 分かりやすいところでは、会社組織がそうですね。ライフスタイルも仕事の進め方も15年前とはまったく違うのだから、当然組織のあり方も変わっていなきゃいけないはずなのに、相変わらずヒエラルキー構造の中で仕事をしている。

 個人の能力が圧倒的に強くなっているのに、その能力を生かすような仕組みに変えられていないんです。日本だけが古いやり方に縛られているように思えてなりません。個人的には中間管理職をなくして、社長、部長、あとは平社員で十分だと思うんですけどね。

 会社組織にしても、政治や選挙システムにしても、インターネットをツールととらえてフル活用すれば、まったく新しいものに変えられるはずなんですよ。

 それをはばんでいるのが60歳±5歳の世代。彼らの大多数は、新しいITや事象に疎いし、同じ世代としか付き合いたがらない。そもそも新しいライフスタイルに適応できないと思っているので、ITに対する抵抗感が強い。

Copyright Career Design Center co.,ltd. All Rights Reserved

ページトップに戻る