会社を休まずに、“ちょい優雅”に旅をする方法:これからのことがよく分かるコラム(1/4 ページ)
「GWはどこも混んでいるので、遠出しない」という人も多いのでは。しかし、あきらめてはいけません。“時間ずらし作戦”を実践すれば、優雅に旅を楽しめるかもしれませんよ。
これからのことがよく分かるコラム:
ビジネスパーソンにとって、情報は大きな“武器”のひとつだ。しかし「新聞、雑誌、テレビ、ネットなどで情報を仕入れているのに、いまひとつ世の中の動きがよく分からない」という人もいるだろう。
もちろんメディアが悪いのではなく、ましてやそのビジネスパーソンの感度がにぶいわけでもない。現在の状況を分析し、次にどういったモノがやって来るのか――といった情報に触れていないのかもしれない。
「これからのことがよく分かるコラム」では、“今と次”にスポットを当てた。今、何が起きているのを知り、次に何が来るのかを推測する。そうした情報を自分の肥やしにして、仕事力をアップさせようではないか。
「ゴールデンウイーク(GW)中に旅行はしたいけど、混雑はイヤだ」といった人も多いのではないでしょうか。
旅行業界や観光地にとっても「旅行者には来てほしいけど、ピーク期だけに集中するのではなく、もう少しまんべんなく来てほしい」というのが本音。下の図は、GWの宿泊施設の稼働状況です。GWシーズン中は100%近い稼働率(つまり、ほぼ満室)ですが、GWが終わった途端、稼働率は4割程度に急落してしまうのです。
これが製造業ならば、需要がない時は供給(製造)を調整するという手があります。リーマンショックの直後、日本の主要自動車メーカーが一斉に「在庫調整」を行ったのは記憶に新しいのではないでしょうか。リーマンショック後の「需要の激減」に備えて生産量を大幅に減らして苦境を乗り切ろうとしました。
しかし観光産業は、需要バランスによって在庫調整ができない構造のものが多いのです。例えば、全100室の旅館があるとします。GW時期には100室で、GWが終わったら半分取り壊して50室にして、また夏休みには100室に戻すというような手品はできませんよね。
遊園地や水族館にしても、オープンするかクローズするかはできても、「GWに比べてお客さまが1割だから、10%だけ稼働します」はできません。
旅行時期が分散することは、消費者にとっても業界・地域にとっても望ましいことなのに、なぜ実現できないのでしょうか。「休みをとれるかどうかが」が肝になるのですが、休暇を取り巻く環境は明るいとは言えません。
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