17時に帰れる+年間有給30日の生活――ドイツ企業の魅力は労働環境:世界一周サムライバックパッカープロジェクト(2/3 ページ)
ドイツの総合電機メーカー・シーメンスで働く宮崎浩輔さん。17時には帰れて、年間30日の有給を取りたい時に取れるという労働環境でありながら、好業績を残しているという事実から、日本も学べるところがあるのかもしれません。
――ドイツに渡った理由を教えて下さい。
宮崎 もともと学生時代からドイツに興味があり、数年単位で長く住んでみたいと思っていたこと、ドイツ企業なので本国のほうがより詳しい技術的なデータにアクセスでき、工場がこちらにあるため製品にも近いこと、などから、以前からドイツ行きを希望していました。
東京時代に上司からドイツで働かないかと誘われ、そちらの会社を辞めて今の会社に入り直しました。
――海外で働くという志向をもともとお持ちでしたか?
宮崎 大学時代から留学などには興味があり、実際に3カ月間オペア※でドイツに滞在していました。
就活時はドイツに行く機会のある会社を基準に選んでいました。
――シーメンスの中で働いていて、日本はドイツから何を学べると思いますか?
宮崎 日本に比べ、こちらのほうがリラックスして働けていると感じます。休暇をとり、残業もしていないのに業績が悪いわけではないということは、仕事の効率という点で学べることがあると思います。
――またドイツは日本から何を学べると思いますか?
宮崎 国民性もあるので学べと言っても難しいかと思いますが、日本のほうが仕事に対して真摯(しんし)で丁寧な仕事をすると思います。
――言語の壁以外に、ドイツにきてから立ちはだかった困難はありますか?
宮崎 特に思いつきません。
――海外(ドイツ)で働くこと、生活することの魅力について教えて下さい。
宮崎 ドイツで働くことの魅力は、何といっても労働環境です。年間30日の有給を取りたい時に取れて、17時には帰れる生活は日本では実現は難しいです。
残業した分はほかの日に早く帰っても構いませんし、病欠の場合は有給を使わなくても休むことができます。
――今後の予定や将来の夢(目標)について教えてください。
宮崎 今はまだドイツに来て1年ちょっとなので、ここにいなければ身に付かない技術的な知識をできるだけ身に付けようと思っています。
その後、日本または第三国のシーメンスで自分の知識を生かした仕事をしたいと思います。
――最後に、日本の若者にメッセージをお願いします。
宮崎 とにかく自分のやりたいことをやることをお勧めします。自分を信じて自分の楽しめることをやっていれば、不思議と将来その経験が生きてくるものです。
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