就活生の2人に1人が「公務員になりたいと思った」――希望する職種は?
公務員になりたいと思ったことがある就活生はどのくらいいるのだろうか。2013年4月入社を希望する大学生に聞いたところ、51.9%が「思ったことがある」と答えた。レジェンダ・コーポレーション調べ。
あなたは公務員になりたいと思ったことがありますか? 2013年4月入社を希望する大学生に聞いたところ、「思ったことがある(今、思っているを含む)」と答えたのは51.9%であることが、レジェンダ・コーポレーションの調査で分かった。
公務員になりたいと思ったことがある学生に、公務員として働くメリットを聞いたところ「長く勤められる」(42.5%)と答えた人がトップ。次いで「リストラされない」(37.7%)、「国・地域に貢献できる」(33.7%)、「福利厚生が充実している」(27.3%)と続いた。
この結果について、レジェンダ・コーポレーションは「公務員として働くことについて、多くの学生は安定志向だけでなく、広く社会に生活の礎として貢献できることが魅力と捉えている。社会貢献への意欲が高いのは、物質的に充足した社会において、自分自身だけではなく、広く社会に対しても安定を求めていける表れではないかと推測できる」とした。
なりたいと思った公務員の職種
公務員になりたいと思っていた学生は、具体的にどの職種に就きたいと考えていたのだろうか。この質問に対し、「市役所、区役所職員」(54.5%)がトップ。以下「都道府県庁職員」(42.0%)、「官公庁職員」(37.78%)、「教育職員」(23.3%)、「警察官」(11.8%)という結果に。
また、これまで「就職先に公務員を勧められたことがある」という人は67.1%。勧められた相手は「両親」が断トツで72.5%。次いで「友人」が20.7%、「教授」が13.5%、「祖父母」が12.0%と続いた。
「公務員になりたいと思う背景は、両親からの勧めが少なからず作用していることがうかがえる。長引く経済不安から、我が子には安定した暮らしをさせたい親心が読み取れた。一方、世間では公務員制度改革が議論にのぼっており、公務員が安定した職であるという学生や周囲の認識に、今後どのような影響が出てくるのか、注目したいところだ」(レジェンダ・コーポレーション)
インターネットによる調査で、2013年4月入社を希望する大学生(大学院生を含む)721人が回答した。調査期間は4月23日から29日まで。
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